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腰椎分離すべり症とは

腰椎分離すべり症とは何かについて説明する前に、まず、腰椎すべり症について簡単に解説しておきます。

腰椎すべり症は、大別すると2種類あります。
・腰椎分離すべり症:腰椎の分離が起こり、分離した腰椎がすべりだすことによって発生したもの
・腰椎変形(変性)すべり症:腰椎の分離なしに、腰椎がすべりだしたもの

以上の2種類です。

では、このページのテーマである「腰椎分離すべり症」について、もう少し詳しく見ていきましょう。

まず、「腰椎」というのは、背骨を構成する「脊椎」の、腰の部分にある骨のことを言います。この「腰椎」は全部で5個あります。

5個ある「腰椎」は、通常、関節状の骨などで連結されていますが、激しいスポーツなどでこの連結部分が折れたり切れたり(疲労骨折)することがあります。これを「腰椎分離」と呼びます。

「腰椎分離」の原因は、必ずしも疲労骨折だけではありませんが、とにかく、折れたり切れたりすることがあるのです。

そして、そうやって「分離」してしまった腰椎が、前方にすべり出してしまうことがあって、これが「腰椎分離すべり症」というわけです。この際、すべりだす「腰椎」は、たいていの場合、上から5番目の第五腰椎です。第四腰椎のこともありますが、ほとんどが第五です。これは、レントゲン写真などを見ればわかりますが、第四と第五のあたりは、そもそもの位置関係からして、前にずれやすい格好をしているのです。

一般的に、「腰椎分離」した人のうち、およそ3割程度が「すべり症」に移行しているようです。