腰椎すべり症の症状・原因・治療・手術・対策のTOPに戻る


腰椎すべり症とは

腰椎すべり症とは、腰椎部分が慢性的に歪んでいる症状をいいます。どんな歪みかというと、腰椎が前方へ滑っている状態のことで、それゆえ、「すべり症」と呼ばれています。中高年に多い症状ですが、激しい痛みがないために、治療をしないでそのままにしておくことが多く、それが慢性化していく原因とも言われています。

腰椎すべり症は、生活習慣あるいは加齢などによって、腰椎を支えている椎間板(ついかんばん)、靭帯、筋肉等が柔軟性を失っていき、その結果、下支えのなくなった腰椎が、主に前方へ滑っていく症状です。

「痛み」は身体からのサインといわれますが、腰椎すべり症の場合、個人差はあるものの、一般的に激しい痛みはありません。もっと漠然とした感覚であって、たとえば、椅子に長く座っていると腰のあたりがしびれた感じがする、最近どうも腰が重い・・・という程度の自覚症状はあるものの、そうした状態が長く続くわけではなく、しばらくするとまた普通に生活できます。

こうしたことから、意を決して医者にかかってみるか・・・といった行動に出ることは少なく、結果として、慢性化させてしまうというわけです。

なお、腰椎すべり症は、脊椎すべり症とも呼ばれています。上記解説にあるように、腰椎が滑って脊柱とその中を通る中枢神経を圧迫するのが腰椎すべり症ですが、「脊椎が圧迫される」という視点で見ると、脊椎すべり症となるわけです。腰椎すべり症と脊椎すべり症は、同じ病気の2つの表現です。

関連コンテンツ

腰椎すべり症と脊椎すべり症

腰椎すべり症と脊椎すべり症は同じ病気です。 そもそも腰椎すべり症とは、腰椎がすべりだして脊柱(脊髄・脊椎)を圧迫する障害のことを言いますが、脊椎の側から見た病名を「脊椎すべり症」と呼んでいます。・・・