第五腰椎分離すべり症とは

第五腰椎分離すべり症について。

まず、腰椎というのは五つあります。

上から第一腰椎、第二腰椎、第三腰椎、第四腰椎、第五腰椎と積み木のように重なっています。

これらは連結されていますが、この連結部分が折れたり切れたりすることがあって、これを「腰椎分離症」と呼びます。

腰椎が分離した状態が続くと、そのうちに、つながりが緩くなった腰椎がすべりだすことがあります。主に、身体の前方にすべります。これを「腰椎分離すべり症」と言います。

さて、腰椎は五つあるといいましたが、構造上、下の二つ（第四腰椎と第五腰椎）はすべりやすい特徴があります。

特に第五がすべりやすく、腰椎分離すべり症のほとんどは、この第五腰椎がすべったものです。

そういうわけで、「第五腰椎分離すべり症」とは、五つある腰椎のうちの一番下にある第五腰椎が、分離、すべったもののことをいいます。

通常は、単に「腰椎分離すべり症」と呼びますが、より詳しく丁寧に呼ぶときに「第五腰椎分離すべり症」と呼ぶわけです。