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そもそも食道とは

食道とは、本来どのような働きをしているのでしょう。食道は喉から胃をつなぐパイプ状の臓器で、およそ25センチほどあります。

口から入った飲食物は、食道を通って胃に送られるのですが、その際、食道は「蠕動運動(ぜんどううんどう」と呼ばれる動き方で飲食物を送ります。「蠕動運動」は、ラミネートチューブに入った練り歯磨きを送り出す動きをイメージするといいかと思います。

そうやって胃に送られた飲食物は、通常、胃から食道に逆流することはありません。なぜなら、食道と胃の間には「噴門(ふんもん)」と呼ばれる<弁>があるからです。専門的には、「下部括約筋(かぶかつやくきん)」と呼ばれる輪っぱのような筋肉です。

ここが調整弁の働きをしているので、通常は、逆流など起きないのですが、さまざまな要因によって、この調整弁が緩くなると、胃の内容物(ほとんど胃酸)が逆流してしまい、結果として、逆流性食道炎になる確率が高まるのです。
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