アクアミドとジェル

アクアミドはジェル（ゲル）状の製剤です。成分構成は、水分が97.5パーセント、ポリアクリルアマイドという物質が2.5パーセントです。

注射器に入ったジェル状のアクアミド（アクアジェルとも呼ばれる）を、鼻や唇など、盛り上げたい部位に注入すると、そこが膨らみ、形を整えたり、しわを目立たないようにしたり、さまざまな美容整形に利用されます。

ジェル状のアクアミドは、身体に吸収されません。この吸収されない性質が、ヒアルロン酸などと異なる点で、その結果、注入後、効果が長期にわたって持続すると言われています。

ジェル状のアクアミドを注入した経験のある人で、「減らないと言われたけれど、実際には減る」と言う人もいます。実は、確かに、ある程度減ることはあるようなのです。

というのも、上記のように、97.5パーセントが水分でできているので、この水分の一部が身体に吸収されることがあるからです（最大で30パーセントほどと言われています）。

それから、ジェル状のアクアミドを注入した際、一時的にその部分が腫れることがあります。たいてい、１日程度で腫れは収まるのですが、少し長引くこともあり、やがて腫れが引いたときに、「あれ、膨らみがちょっと少なくなった」と感じることがあり、このことが、アクアミドも減ることがある、という感想になって表れると考えられます。

いずれにしても、多くの人がジェル状のアクアミドを注入することで、さまざまな美容効果を確認しているので、興味のある人は、美容整形の先生にアドバイスを受けるといいでしょう。もちろん、トラブルの可能性についても、納得いくまで説明を受けましょう。