女性ホルモン注射の副作用

女性ホルモン注射には副作用が伴います。ただし、その内容は、使用目的によって異なるようです。そして、他の治療と同じく、個人差が非常に大きいので、下記に記した副作用とはほとんど無縁の人もなかにはいるようです。

このページでは、一般的に女性ホルモン注射によって起こるとされる副作用を列挙いたします。

○不妊症の治療で、子宮内を着床しやすくする目的で行うホルモン注射（プロゲストン・プロゲストンデポー）の場合、吐き気や頭痛、乳房の張り、といった副作用が知られています。

〇子宮内膜症の治療で、女性ホルモン注射（リュープリン）を行う場合などは、骨量低下、肝臓障害、ほてり、うつ状態、といった症状が伴うことがあります。

○性同一性障害の人が、女性ホルモンを個人輸入して、自分で注射することも少なくないようですが、これは大変危険で、肝臓に重大な障害が発生するだけでなく、発がん率が高まったり、重篤な副作用が予想されるので、あくまでも医師による治療として行うべきでしょう。

○バストアップ、美肌など美容目的で女性ホルモン注射を行うことは、以前ほど多くはありませんが、今でも行われています。ここでも、肝機能障害や発がん率の上昇などが知られています。

いずれにしても、女性ホルモン注射は、なんらやましい医療行為ではなく、れっきとした治療の一つです。ただ、注射を受ける側も、注射を行う側も、軽く考えているケースが一部あることは事実です。

しっかりした医師が女性ホルモン注射を行う際には、まず、血液検査等で患者の体の現状を正確に把握し、副作用の説明もした上で、その患者の体に合ったホルモン内容で治療を行うはずです。

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