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腰椎すべり症の運動・体操

腰椎すべり症の運動・体操について。

腰椎すべり症を克服するための運動や体操として、水泳(スイミング)ほど適したものはないでしょう。とりわけ、継続的な痛みに悩まされている人にとっては、ベストと言ってもいい方法です。

というのも、ご存知アルキメデスの法則によって、水中に沈んだ物体には、同じ容積分の浮力が上に働きます。だから、プールに入れば下から上に向かう浮力のために、腰にかかる重力が、陸上の数分の1に軽減されるのです。

腰椎すべり症を克服する運動・体操としては、ウォーキングも有効な方法ですが、上記の理由により、症状が軽度の人にはいいけれど、ちょっと重くなっている人にとっては、不向きです。だって、痛いですから。

さて、繰り返しますが、水泳は、腰の痛みをあまり感じない状態で筋力トレーニングができます。泳げる人はクロールとか背泳がいいでしょう(平泳ぎやバタフライは、腰を反らす姿勢になりやすく、逆効果です)。泳げない人でも、プールの中を歩いたりするだけで、大変な効果があります(やってみればわかります)。

腰椎すべり症の克服には、腹筋や背筋といった、腰回りの筋力を高めることが不可欠ですが、水泳は、腹筋や背筋にとどまらず、膝まわりの筋肉も鍛えます。膝まわりの筋肉は、腰痛持ちにとって、自然に退化させてしまう筋肉なのです(痛くて歩けないから)。

プールの中で泳いだり、歩いたりしているうちに、全身の毛細血管に新鮮な血液が循環するようになります。毛細血管というのは、一種の<癖>です。いつも血液が通っていれば、隅々まで伸びていくけれど、いったん塞がると、そのまま血液を通さずに眠っています。この眠っている毛細血管を目覚めさせるのです。また、今までなかった部分にも毛細血管を走らせるのです。

血液の循環が促されると、疲労物質が体外に排泄されます。とりわけ、腰痛持ちの場合、どうしても腰の周りに悪い物質が蓄積しているので、これを一掃することができます。

このように、継続的に水泳(水中歩行)をすることは、一般人にとっても大いに有効な運動ですが、腰椎すべり症に悩む人にとっては、さらに大きな成果が期待できるでしょう。日ごろ取り組んでいる腰痛克服法と並行して、ぜひ取り入れたい運動・体操です。

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